だから生きようね

 

親友から半年ぶりにLINEが来ていた。

精神が参っていて連絡できなかった、と。

 

彼女は中高一貫校時代の同級生で、日本画の藝大受験のために四浪し、一次には何度か通っていたけれど、最終的に経済的な問題で某県芸に行った。奨学金で今も大学に通っている。統●教会の二世で苦しんでおり、しかも、最近になってご両親に多額の借金があることがわかったそうだ。

 

通話をした。ロープを買ったりしていた、と言っていた。彼女がわたしより先に死んでしまうのは本当に嫌だ、と思ったし、それが気付いたらそのまま言葉になっていた。好きな人が、周りの人が、否、たとえ知らない人でも、人が死んでしまうのは悲しい。あなたが死んだらわたしはその後自殺するから。だから、生きようね。彼女が死ぬところは見たくないから、だったら先に死にたいから、でも、だからこそ、彼女が生きているならば、わたしも生きなければならないと思った。上手く言えないけれど。

 

わたしは処方薬を飲んだ。

一ヶ月くらい放置していたLINEを開いた。

 

シャワーを浴びて髪を乾かし、ぼろぼろの肌にファンデーションを塗りお洋服を選んでマスクをして外出をした。