朝焼け

下書き投下。まとまりがない。

 

 

 

 

 

 

飲み込んだ言葉。透けて見えた言葉。自らぶっ壊した脳髄から零れ落ちていく、言うはずのなかった言葉。

 

眼前を流れていく温度のわからない文字の羅列、目の前にその人がいても、わたしはそれが「言葉」ではないと感じる。薄くて幾層にも重なった膜。温度がわからない。体温計は何処にやったかしら。でもね、熱なんて計らなければ、病院に何て行かなければ、知らないことを知らないままでいれたならば、なかったことにするのは容易いの、そうそう、だから体温計の電池が切れたままにしていたの。こんな話を例えばあの人やあの人に言ったとて彼らにはわかるはずなどないことをわたしはとてもよくわかっている。

 

ねえねえ、あとで反動が来ないから、ってそれは本当?そうだよ。少なくともあったことをなかったことにする作業よりは反動が少ないよ。でも、どちらにせよ、その考え方は刹那的で、健全ではないね。そうだね。脳内会議終了。

ともかく知りたくもないの、興味がないの、要らない情報なの。熱で浮かされている間にいつのまにか体温計が二つになっていた。新品の物と、たしか生家にいた頃から使っていた物。体温計なんか二つも要らないよ。頼んでねえのに物を送りつけてくんなよ。ゴミ箱にひとつを放り投げた。

 

 

 

 

(貴方が好きな小説家の文体、わたし昔から好みじゃないんだ)ねえ、次の好きな人が出来たらちゃんと大事にしてあげるんだよ(変わらないねって皮肉で言ったんだけど気付かないそういう所きっと君はこれからも変わらない)親には連絡しないでください(いずれ連絡をとって歩み寄らなきゃいけなくてこのままでいけないのはもういい大人だからわかっているけれど)メサイヤコンプレックスって知ってる?あ、そう思うってことは思い当たる節があったんだね〜!え、◯◯さんのことは普通に頭おかしいって思ってるよ、だってわたしのこと好きとかじゃないでしょう!(わたしみたいなのに関わると自尊心が満たされるでしょうだからお前は優しい人じゃないとまでは教えてあげないわたしは優しくないから)初めてに近いくらいなんです、中学時代からの一人の友達を除いて、友達の前で自分の話を一方的にして一人で泣けたの、わたしは人間関係の構築が下手くそなので、改善して行きたいんです、こういうの大事なことだって思うんです。(伝わらないんだろうなあ、だってこの人は精神的自立というものを理解していない)「親には頼れないの、引っ越しをするのがいちばんだよ」(ってそんな金ねえよ何回言うんだよ警●官、●ねよ、過去にあの男に取った調書見ろよ)

 

 

 

飲み込んだ言葉と、透けて見えた言葉。

ゴミの日の朝に、全部を、燃やしたことにした。