去年の十二月

下書き投下。

これ、一年前頃の話をしているんですけど、まあ。

 

 

去年のクリスマスと大晦日は、そこそこ近所に住む十八歳と二十歳の少年が、私のアパートの部屋に来た。こう記述すると犯罪臭がしますね。流れでそういうことになった。あと、彼らの尊厳のために付け加えておくが、別に集られてもいないです!むしろたまに奢られていたりする!(駄目)

 

とはいえクリスマスパーティーではない。名目は「わたしともう一人の子の誕生日を合同に祝う会」で、実態はただのお泊り会。彼らは、わたしが何時までも部屋の片付けが終わらない中に、輩みたいに登場してきた。なんだかぐだぐだしながら、軽く買い物に行き、お鍋を十八歳の子に作って貰い食べた。野菜でエアーギターなどをしていて、うるさくて笑った。スパークリングの澪を飲んた。ネトフリやらで映画を観た。シャンパンを飲んだ。深夜にラーメンを食べようかとなり駅の方まで歩いていき、ラーメン屋さんに入りビールも一杯飲んだ。公園に寄って、ブランコを乗り、ふざけまくる彼らを見てわたしは笑い続け、外が明るくなるまで映画を三本くらい観続けて、寝て、起きて、また寝るなどをした。起床して、高円寺駅の近くにある、ドリンク一杯ごとに餃子一人前が無料という店に行き、給料日明けの少年が奢ってくれて、二十五日の夜に解散した。翌日からわたしは風邪をひいて謎の微熱。虚弱。というかお酒飲みすぎ。

 

晦日は、紅白を見てカップ麺を食べて、日付が変わったら共通の友人に通話をかけまくる迷惑行為をしたりした。朝日を見に外に出たが、ただの普通の冬の朝だなあ、と言って終わった。

 

そもそも、それらのイベントを特に重要視していない集まりだったので、ごっこ遊びをして面白がっていたんだと思う。来年には、もう遊んだり付き合いがなくなっているかもしれないなあ、などと思う。わたしは彼らのことを少年と呼ぶが、いつの間にかひとりは大学に入り二十歳になって大人と言うべき年齢になってしまったし、もうひとりも三月には誕生日を迎えて十九歳だ。どちらにせよ二人とも少年というよりか青年と呼ぶのが適切な年齢だが、わたしはそういうわかりやすい境界線がないと、いわゆる男友達という関係性が築くのが難しい。最近になって、自分が無自覚に、距離を測ってることに気付いたんだけど。まあ、昔より男性嫌悪はマシになったのは間違いない。お友達が増えてよかったね、と数年前のわたしに言ってあげたい。

 

若い彼らの変化は凄まじい。ただ感心してしまう。

わたしが、手放してしまったもの。

そうせざるを得なかった。諦めてしまったこと。眩しい。

どうにかしてしがみつきたいとも思う、思うことも、ある。